小便器と浴室・台所のつまりの違い
[ 詰まりの原因①:水を流さないことでヘドロができます ]
小便器の目皿の下にはU字溝があり、洋式便器と同じように水が入っています。用を足した後に水を流さなかったり少しずつ残った尿が溜まり、学校では長期の休み、会社やご自宅では夜間に水が流されないことで溜まった尿が徐々にヘドロになっていきます。つまり水を流さないことが悪臭や詰まりの一番の原因です。
[ 詰まりの原因②:配管に尿石が詰まっているからです ]
ヘドロができても排水されれば良いのですが、トラップの先の配管にヘドロが硬化した尿石がこび付いているため、流れなくなることで詰まってしまいます。
[ 小便器と浴室・台所のつまりの違い ]
小便器はヘドロや尿石が原因ですが、浴室=髪の毛や湯垢などの油分、台所=油汚れが原因のため使用する薬剤が全く違います。尿は酸性で溶かしますが、髪の毛や油汚れには正反対のアルカリ性を用います。市販のパイプ洗浄剤はアルカリ性で浴室や台所用ですので、絶対にトイレには使用しないで下さい。効果が無い上危険です。
- 小便器の詰まりを解消するために液剤と錠剤の二種類があります。
液剤の役割:トラップ部分は浸け置きができるので即効性のある液剤を使い、ヘドロを溶かすため1~2時間浸け置きます。浸け置き後、水を流してみてまだ排水が遅い場合はもう一度同じことを繰り返して下さい。液剤1本で3回できます。
-
錠剤の役割:トラップ部分のヘドロが溶けても配管の尿石がそのままだと、またすぐに詰まってしまいます。錠剤の効能は用を足した後に水を流すと
効能①:成分の混ざった水がトラップに溜まることで、以前のようなヘドロの生成を妨げ、雑菌の繁殖を防ぎ悪臭を予防します
効能②:その水が排水されることで配管の尿石を確実に溶かしていきます
[ プロからのアドバイス ]
詰まり始めは時間をかければ水が流れていきますが、それを放置するとヘドロが硬化し本当に流れなくなります。完璧に詰まってしまうと手間とコストが二倍にかかりますので、水が溜まり出したらすぐに対応して下さい。